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市立病院の経営再建に向けたロードマップ(主要な取組項目)

江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申を受けて、R2年度からの集中期間に実施する取組項目を記した「市立病院の経営再建に向けたロードマップ(主要な取組項目)」という資料が、議会の予算決算常任委員会に示されました。

 

答申での、経営再建に向けた中期戦略で示された4つの項目に沿った取り組みが記されています。これらの中で取り組みの実施時期などが一定程度明らかになっているものを記します。

 

1. 市立病院の担うべき医療の重点化
 開放型病床(地域の医師と市立病院の医師が協力して治療を行う病床)の導入(R4年度)
 北海道がん診療連携指定病院の指定(R4年度申請)
 救急医療の輪番制の構築(R4年度)
 病床縮小
  一般病床(R2年度224床、その後は検討)
  精神科(R2年度39床、その後は検討)
 皮膚科(R2年度診察日縮小、その後は検討)

 

2. 診療体制の確立
 内科医師の採用(R2:1名、R3:2人、R4:2人、R5:1人)
 看護職及び医療技術職の適正化(R2:288人、R3:278人、R4:268人、R5:258人)
 臨床研修医の採用(R3年度以降毎年2名)
 医師招聘の専門部門(R2年度設置)
 看護体制2交代制(R2年度全面実施)
 夜勤交代の最適化(R2年度)

 

3. 経営体制の構築
 明確な目標設定と進捗管理(R2年度)
 委託料削減(R2:10.7%削減、R3:18.0%削減)

 

4. 一般会計による公費負担の適正化
 返済猶予
 H27年度借入金残高3.1億円(R4まで返済猶予、R5〜R7で返済)
 H30年度借入金6億円(R8まで返済猶予、R8〜R12で返済)
 R1年度借入金13億円(R10まで返済猶予、R10〜R14で返済)
 R2年度借入金2.6億円(R11まで返済猶予、R11〜R15で返済)

 

患者数と診療単価の目標
 入院 患者数1日平均、診療単価1人当たり
  R1 168人、43,261円 ※R1は見込み
  R2 196人、44,740円
  R3 200人、45,381円
  R4 200人、46,046円
  R5 200人、46,953円
 外来 患者数1日平均、診療単価1人当たり
  R1 576人、12,503円 ※R1は見込み
  R2 605人、13,016円
  R3 625人、13,362円
  R4 650人、13,598円
  R5 650人、13,703円

 

収支改善額
 R2 7億2790万円(診療収益増7.1億、経費減8165万円、材料費増3165万円など)
 R3 2億8636万円(診療収益増2.3億、給与費減3930万円、経費削減6300万円など)
 R4 1億6742万円(診療収益増1.7億、給与費減3252万円、材料費増3205万円など)
 R5 1億1219万円(診療収益増8290万円、給与費減5421万円、材料費増1592万円など)
 4年間での収支改善額合計13億円となりR5の黒字化を目標


〇解説
答申では病床縮小について、一般病床206〜208床、精神病床廃止と示されていましたが、今回のロードマップでは、R2年度に一定程度縮小する以降のことについては、検討となっており具体的なものにはなっていません。
一般会計からの支援が、約25億円の一般会計からの借入金を集中改革期間中の3年間は据え置きし、R5以降に返済する(特に本格的な返済はR10以降)というある意味問題先送りという手法を取っています。

R2年度に目標通りに収支改善できるか否かが大きなポイントです。R2年1月実績時点でR2の入院患者数目標とほぼ近い数字となっており、また、R2から専門内科医が1名増となり、患者数目標などについて進捗管理を図るとしているものの、診療収益が期待通り伸びるかなど、決して楽観できない状況です。
また、R2の収支改善目標額を達成できても、R3年度以降も内科医が継続的に招聘できるとしており、これも不透明なところがあることは否めません。

 


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