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2020年(R2年)3月の予算決算常任委員会(市立病院関連予算)

予算決算常任委員会において、市立病院のR1年度補正予算とR2年度予算が審査されました。

 

〇R1年度補正予算
R1年度の市立病院は、純損失が12.5億円と2年連読して10億円を超える巨額の赤字見込みとなり、運転資金を確保するための年度内の一時借入金が27億円の見込みとなりました。
(H30年度は純損失11.4億円、一時借入金20億円)

 

今回の補正予算は、年度末の資金ショートと経営健全化団体入りをさけるため、13億円を一般会計から長期の借り入れをするすることで対応しようとするものです。
尚、H30年度は6億円を借り入れることで対応しています。

 

論点の1つは、年度末の資金の不足が、地方財政健全化法で定められている割合を超えることになるので、本来であれば法律で定められている経営経営健全化団体となり、国・道の指導を受けることとなりますが、年度内に一般会計から長期の借り入れを行うことによって、経営健全化団体入りを避けることが適切か否かということです。
(年度内に返済しなければいけない一時借入金を、長期の借り入れで置き換えることによって、短期の資金不足を見かけ上減らすことになります。)

 

資金の不足額を医業収益で割り返した率(資金不足比率)が20%を超えた場合に、経営健全化団体となりますが、市立病院の資金不足比率は、H29年度4.3%、H30年度10.0%(年度末に6億円を借り入れなかった場合は21.6%)、R1年度3.0%(補正予算で年度末に13億円を借り入れなかった場合は30.9%)となっています。

実態としては、2年連続して資金不足比率が20%を超えているということです。

 

岡の所属する「えべつ黎明の会」としては、市民に分かりやすく正確な財政情報を開示するという地方財政健全化法の趣旨と、これまで自主再建に失敗してきた経緯からも、経営健全化団体入りが適切と考えていますが、市としては、「市立病院の役割とあり方を検討委員会」の答申において経営健全化団体入りの方針が示されていないこと、国・道の指導により一般会計からの追加繰入や起債制限などを求められる懸念があることから、あくまで自主再建の道を選ぶという方針を示しています。

 

もう1つの論点が、一般会計からの13億円の長期借入を8年据置し、R10年度からの5年返済とすることに、どこまでの実効性が担保されるかということです。
補正予算の13億円と合わせて、H27年度借入金残高3.1億円と、まだ返済の始まっていないH30年度借入金6億円についても、それぞれ、R4年度まで返済猶予しR5年度〜R7年度で返済、R8まで返済猶予しR8年度〜R12年度で返済とすることになります。

R10年度以降は病院建設時の起債償還が終わるため、それまでと比較すると資金に余裕が出ることは確かではありますが、返済期間がR15年度までという遠い将来にまで渡ることになります。

 

「市立病院の役割とあり方を検討委員会」の答申において、集中改革期間とされたR2年度〜R4年度でしっかりと成果を出すことができるのか、また、その後も長期借入金返済のための内部留保を貯めることができるのかは、全くもって不透明ですが、長期借入金が巨額に膨らみすぎており、このように問題を先送りする以外に他の手段がなかったということが言えます。

 

R2年度も資金不足が発生した場合は、速やかに経営健全化団体への移行が必要となりますし、更に、その後の展望が見えない場合は、これまで固執してきた公立での病院運営を諦めるという決断が早い時期に必要となると考えられます。

 


〇R2年度予算
市立病院のR2年度予算は、「市立病院の役割とあり方を検討委員会」の答申において示された集中改革期間(R2年度〜R4年度)の初年度に当たる予算となります。

市立病院の経営再建に向けたロードマップ(主要な取組項目)が示され、R5年度に黒字化するという目標となっています。

 

これまでは努力目標的な予算の立て方であったのが、R2年度は診療科毎に医師と打ち合わせを行い、患者数と診療単価について目標値を設定したもので、努力目標ではなく、必ず達成する目標として院内で共有されているとのことです。

 

消化器内科医1名増員、診療収益の増加、委託費の見直しなどで、R2年度は7.3億円の収支改善効果があると試算されています。

また、一般会計からの支援として2.6億円を長期貸付することを当初予算で見込んでいます。

集中改革期間は3年間となっていますが、R2年度の収支改善とR3年度当初からの内科医2名の確保という目標にほとんど全てが掛かっている計画になっており、実質、R2年度であり方委員会の答申に基づいた経営再建の道筋をつけられるのか否かが判明するものとなります。

 

尚、R2年度の病院事業予算には、江別市議会として初めて付帯決議が議決され、予算上の数値が必ず達成される目標であること、などの意見が付けられました。

 

また、現在、一般会計職員も含めて市職員給与の削減案が検討されており、今後の議会で示される予定です。

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