江別市議会議員 岡英彦のブログ

江別市議会議員、岡英彦のブログです。
2023/5/1より4期目の任期を迎えています。
補正予算から見る国庫補助金
0
     7/24に書きました通り今回の補正予算は約9億円という大きな規模でした。ですが、手持ちのお金は1000万円しか使っていなく、大部分が国の補助金を使って事業を行います。
     今回の補正予算に限った話ではないのですが、国の補助金の仕組みというのはなかなか巧妙にできています。

     補正予算には、3番通りの道路工事が含まれています。3番通りを5丁目から白樺通りまで舗装改修するものです。3番通りよりも生活道路のデコボコの方がひどいですし、他に優先順位が高いものがいくらでもあるような気もしますが、残念ながらこの事業を止めたからと言って事業費の1億800万円が浮くという仕組みにはなっていません。
     国の今回の補正予算では市道の幹線道路の工事に1/2の国庫補助がつきましたので、半額はこれで国から出ます。残りの半分も予算書上は市債を発行することで対応していますが、実際は国からの地方活性化・公共投資臨時交付金でかなりの程度が賄われる見込みです。
     結局、自治体側としてはいずれはやらなくてはいけないであろう工事を国からの補助率が大きいなど有利な条件の時に行うという行動を取ることになります。

     同じく、小中学校への地デジ導入が含まれています。地デジも大事ですが、時間数的にはそんなにテレビは使わないわけですし、アナログ停波直前になったらテレビももっと安くなるだろうから、何も今やらなくても良いのではないかと思いますが。
     これも、スクールニューディールの一環として国からの補助率が1/2となっており、国からの交付金もくる今回のタイミングでやってしまおうということになります。

     このように自治体としては、国や道の補助金に沿って事業を行う方が、持ち出しの財源が少なくなるというメリットが生まれます。自治体側でちょうど必要とする事業に補助がくれば良いのですが、常にそうだとは限らないことが問題です。

    例えば、仮に以下のような1000万円掛かるA,B,C3つの事業があった場合、

    A事業 優先度高、全て市の財源
    B事業 優先度中、国庫補助1/2、残り3/4を市債発行許可
    C事業 優先度低、国庫補助1/2、残り3/4を市債発行許可、市債の後年度負担を交付税措置

    A事業を1000万かけて行うよりも、手持ちのお金が250万円でできるB,C2つの事業を実施しようという行動を取ることになるわけです。
    B,Cの次には、新たな国庫補助のあるD,Eといった事業が出され、結局いつまでたってもAは実施されないということもあり得ます。

     全国一律の国の補助金のメニューが必ずしも各自治体の実態に合っているわけではないので、やはり各自治体の現場で判断できるような仕組みの方が良いと言えます。

     しかし、仮に国庫補助分が全て自治体に財源として下りてきたとしても、あっと言う間に使い果たし、現状と同じように財政が逼迫し新たな事業を行うのが難しくなるということも十分に考えられます。

    | 岡英彦プロフィール | - | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0)
    第四回臨時会
    0
       国の平成21年度補正予算に対応した市の補正予算を審議するための臨時会が24日に1日だけ開かれました。
       国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金等に対応するものなどで、総額9億2369万円の大きな補正予算になります。分野毎の主な事業内容を以下に記します。

      1.環境 3470万円
      街路灯の一部にLEDの省エネ電球導入
      ハイブリッド公用車の追加
      低公害型ごみ収集車導入

      2.産業振興 7773万円
      工業団地内の道路舗装
      RTNパークでの食品産業誘致のための地下水調査

      3.就業環境 3523万円
      市税電話催告業務のオペレータ人材育成
      江別まち検定制度、ガイド事業の実施
      高齢者・障がい者・児童等の多世代交流型・共生型の預かり・見守り・介護サービス事業
      小規模作業所製品の市内大型店への出店などによる障がい者雇用促進
      ※ 4つの事業は、国のふるさと雇用再生特別基金事業に対応したものです。元々今年度の申請は見送られていましたが、私の6月の一般質問を受けて急遽、北海道と調整されたものです。新規15名の雇用が見込まれています。

      4.医療・保険・福祉 8684万円
      市立病院産婦人科病棟へのLDR室整備
      子宮頸がん、乳がん検診の無料化
      高齢者・身障者世帯向け緊急通報個人端末の追加
      新型インフルエンザ用マスク・防護服の備蓄

      5.都市インフラ整備・消防 2億5939万円
      3番通り改修工事
      道路3路線改修
      消防サイレン機能強化

      6.学校 4億2981万円
      校舎耐震診断、耐震改修
      地デジ対応テレビを全学級に整備
      教員用PCの整備

      財源内訳
      補正予算総額 9億2369万円
       国からの補助金 6億0443万円
       道からの補助金   3523万円
       市債      2億7400万円
       一般財源      1004万円
      | 岡英彦プロフィール | - | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0)
      農作物生育状況等調査
      0
         各委員会では毎年この時期に市内の関係各所の視察を行っています。これまで所属していた総務文教常任委員会では学校の視察が主でしたが、この6月から所属しております経済建設常任委員会では、農作物生育状況調査として、市内の農家を視察いたします。
         16日に行われた調査では、ハルユタカ、水稲、ブロッコリー、えぞ但馬牛の4箇所を視察いたしました。何れの作物についても、7月以降の天候不順の影響が心配されています。

        ○ハルユタカ
         江別小麦めんやパンなどに引っ張りだこで、江別の一番のブランドになっていると言っても良い初冬まき小麦のハルユタカです。今年は市内で約630haほど作付けされ、天候不順が心配ですが8月初旬から刈り取りされます。
         また、今年から秋まき小麦の新品種として「きたほなみ」という品種が試験的につくられており、今後秋まき小麦の主流になっていくだろうとのことでした。

        ハルユタカ

        ○水稲
         7月中旬からの10日間くらいが冷害危険期ということで、気温がが高くなって欲しいとのことでした。農作物はそれぞれに天候が非常に影響する時期というのがあり、改めて自然を相手にする大変さを感じます。
         直売所などで江別のお米を買っている方も多いかと思いますが、今年からまだ量は多くないのですが「ゆめぴりか」というコシヒカリより美味しいと言われるお米がつくられており、収穫が大変楽しみです。

        ゆめぴりか

        ○ブロッコリー
         江別は全道有数のブロッコリーの産地とは聞いていたのですが、毎年どんどんと増えており、恵庭・北広島を含めた「野幌緑菜(ぐりーんな)倶楽部」という生産者団体としては全道1位、全国2位(1位も目の前)の生産量になっているとのことです。
         ブロッコリーに含まれるスルフォラファンという成分はがんの発生を抑える効果もあるらしく、改めて江別のブロッコリーをどんどん宣伝したいと思います。

        ブロッコリー

        ○えぞ但馬牛
         和牛の本家本元である兵庫県但馬牛の系統を導入してから40年、えぞ但馬牛というブランドをつけてから20年かけて取り組まれており、近年着実にブランドとして認識されてきています。市内16戸で700頭近く飼育されています。
         繁殖させ子牛のときに他の産地に売るのが中心ですので、なかなかえぞ但馬牛として食べられる機会は少ないのですが、やきもの市や8月末に開かれる農業祭りなどで食べられます。メチャメチャ美味しいです。
        | 岡英彦プロフィール | - | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0)

        このページの先頭へ