11/18,19日に12月議会に向けて、各常任委員会が開かれました。
各委員会の議題一覧(PDFファイル)
経済建設常任委員会
生活福祉常任委員会
総務文教常任委員会
○経済建設常任委員会
1. 会計検査院実地検査
11/11に国の会計検査院の検査報告が鳩山首相に提出され、税金の無駄使いなど指摘総額は2364億円と過去最高額になったという報道があった事をご記憶の方も多いかと思いますが。
江別市も平成18年の下水道工事に関連した国の補助金の過大交付を指摘され、233万円を返すことになります。但し、その中身はJR線路地下の下水道工事の際の事務費の算定方法について、補助金の要領の解釈の相違により過大交付と見なされたものであり、税金の無駄使いというものとは性質が異なると言えます。
2. 上江別南土地区画整理組合の保留地売却
上江別南土地区画整理組合が持っている保留地の中で約2万平方メートルの大きなブロックが医療法人に売却され、特別養護老人ホームなどの施設として利用されることが分かりました。大きなブロックであり、売却が進むか懸念されていたため、売却時は委員会への報告が求められていたものです。
3. 江別市耐震改修促進計画
平成18年に施行された耐震改修促進法に基づき市町村に策定が求められている耐震改修促進計画の策定作業が年度内を目処に進められています。素案が出されましたが、札幌市の危機管理対策室の出した資料に全く触れていないなど、本当に江別市の状況に即した内容になっているのかいささか疑問があるものですが、これにより洪水ハザードマップのような地震揺れやすさマップが作成され広く公開されることになるのは有益と考えられます。
4. 野幌駅周辺地区活性化計画見直し版
江別の顔づくり事業に伴う商業活性化のための計画として平成20年2月に策定された野幌駅周辺地区活性化計画ですが、一部より具体的な内容を盛り込むなどしてこの9月に見直し版が策定されました。
この中では、権利者の同意により建物のデザインや構造等に法的拘束力をもつ条例を策定することができる仕組みである都市計画法に基づく地区計画制度の活用が検討されることになっています。まだ今後の検討ということですが、仮に例えば8丁目通沿道の建物の外壁にレンガ及びレンガタイルを使用するといった地区計画が出来るとなると、都市計画や景観といった面で全国的にも非常にインパクトのなる事例になる可能性を秘めています。
また、関連して野幌駅周辺で予定されている施設整備について12/1〜来年1/8までアンケート及び意見募集が行われることになりました。これは、国のまちづくり交付金を念頭においたものであり、国の予算動向によってはまちづくり交付金が無くなるかもしれず、アンケートのタイミングが悪すぎると指摘しましたが、市としては実施するとのことです。
5. 今冬の除雪体制
公共事業の減少や少雪傾向により除雪体制を如何に維持していくかが全道的な課題となっています。江別市の今冬の除雪体制については人員・機材について目処が立っているとのことですが、これまでやり方では除雪体制の維持が難しくなっていることは関係者共通の認識となっており、新たな仕組みづくりが喫緊の課題となっています。
○生活福祉常任委員会
1. 産業廃棄物処理施設に係る環境保全要綱
北海道がこれまでの廃棄物等の処理の指導指針を廃止し、北海道循環型社会形成の推進に関する条例を平成20年に制定したことに伴い、江別市においてもこれまでの規制方針に代えて、産業廃棄物処理施設に係環境保全要綱を策定しました。
産業廃棄物処理施設の設置や変更に際して事業者の環境配慮・住民理解を得る努力義務を課し、協定の締結を要請するものです。
江別市は、札幌圏の他自治体からの廃棄物流入が多くを占める実態ですが、産業廃棄物処理施設の許可権者が知事であることや法律以上の義務を事業者に課すことが難しいなどの状況の中で、これまでの規制方針や今回の要綱といったもので対応をしている現状です。
2. 認定こども園
幼稚園の中に設備を整えて保育園の役割を併せ持つ認定こども園の制度が、平成22年度からあけぼの幼稚園で、平成23年度から大麻幼稚園で開設される予定であることが報告されました。園児が減少傾向にある幼稚園と待機児童が出るなど不足している保育園の両方を満たす政策手段として注目しておりましたので、今後の運営が大変期待されます。
○総務文教常任委員会
1. 札幌圏都市計画の変更
北海道では、札幌圏(札幌市、江別市、北広島市、石狩市、小樽市の一部で構成)の市街化区域と市街化調整区域の区分である区域区分の見直しを平成22年3月に行う予定としており、素案と市民からのパブリックコメントに対する考え方等の資料が示されました。
今回の見直しは江別市においては、既存の計画とほとんど変わるものではない内容となっています。