8/26、第三回定例会(9月議会)に向けて経済建設常任委員会と生活福祉常任委員会が開かれました。
各委員会の議題一覧(PDFファイル)
経済建設常任委員会
生活福祉常任委員会○経済建設常任委員会
1. 夕張シューパロダムの総事業費・工期見直し
洪水対策、農業用水、水道用水、発電の多目的ダムである夕張シューパロダムについて、地すべりなどの対策のため工期が遅れ、総事業費も増額が見込まれるとの報告がありました。
H24年度までの工期がH26年度までの2年間延び、総事業費1470億円が1700億円に増額されます。
江別市も所属する石狩東部広域水道企業団は、企業団の拡張事業として水道用水を確保するため、夕張シューパロダムを利用することになっており、ダムの総事業費増により、企業団の負担額約51億円が、約59億円となります。そのうち、江別市の負担は約2億7900万円から約3億2200万円となる予定です。
2. ラルズマート大麻銀座店の閉店
既に新聞報道がなされていますが、大麻銀座商店街にあるラルズマートが、9月中旬を目途に閉店することとなりました。
商店街周辺の自治会で構成されている大麻第二住区自治連合会では、市に後継店舗の誘致協力要請のため、4000名を超える著名を集めました。
市としても、ラルズーマートが入っているビルを運営している大麻銀座商業協同組合と連携を密にして協力する姿勢を示しています。
3. 土地区画整理組合の現状
上江別南と中央(新栄台地区)で続いている土地区画整理事業ですが、今年度で事業終了予定であった上江別南の事業について、現在残っている土地の売却と借入金の返済の目途がついたとの報告がありました。
市の懸念事項を1つクリアしたこととなりますが、今後はH25年度終了を予定している中央土地区画整理組合の保留地処分の動向を注視していく必要があります。
○生活福祉常任委員会
1. 100歳以上の高齢者の状況
全国的にニュースとなっている100歳以上の高齢者の所在確認についてですが、江別市では100歳以上の高齢者で住民登録されている方は44名おり、全員の所在を確認したとの報告がありました。
ほとんどの方が医療機関や介護施設に入所されているか、在宅で介護サービスを受けられています。
また、江別市に戸籍がある100歳以上の方は137名との報告もありました。最高齢は、生存していれば1863年(文久3年)生まれの146歳とのことで、今回の一連の報道の中で道内最高齢です。110歳以上の方はいずれも住民登録がなく、今後、早急に調査し、法務局と協議し戸籍の削除を進める方針となっています。
2. 安全で安心なまちづくりのための条例検討会の設置
平成9年に犯罪・事故等を防止し、安全で住み良い地域づくりを目指す生活安全条例が制定されましたが、条例で定められている生活安全推進地域が1箇所も指定されていないなど現実に即していない部分が多く、条例を全面的に見直すこととなりました。
学識経験者・関係団体・公募委員からなる8名程度の条例検討会を設置し、自治基本条例の趣旨を踏まえた基本理念のあり方・考え方や犯罪被害者への支援のあり方などについて検討を加え、年度内を目途に新条例案を提案する予定となっています。
3. 乳幼児医療費無料の年齢拡大を求める陳情
6月議会から継続審査となっていたものですが、最後の質疑が行なわれました。
質疑の中で、現在0-2歳まで一部負担金のみとなっている助成制度を小学校入学前までに引き上げた場合、およそ5500万円掛かるとされている試算は、助成が拡大することにより受診が増える波及効果を3割増と見込んでいるが、H16年の制度改正の際は波及効果は計算しておらず、近隣市の実績値からも波及効果があまり見られないことから、3割増が必ずしも適当かは不明であるとの答弁がなされました。
担当課としては、近隣市との比較で江別市の乳幼児医療費助成制度は明らかに見劣りしているとの認識も示されましたが、部長からは、「小児科の入院のある市立病院がある環境と言うのは、札幌以外の近隣市ではそれほど無いものであり、診療所と病院の連携により小児医療の環境が整っていると理解している。医療費助成だけを取り上げるのではなく、市の子育て支援策全体を見て欲しい。保育園など子育て支援策全体では毎年予算を増やしてきている。市長とも医療費助成だけを考えるのではなく、市全体の子育て支援策を考えていかなければいけないと言う方針を確認している。」との答弁がなされました。
今後、9月議会の委員会において、結審が行なわれ委員会としての結論が出る予定となっています。