5/30に、第二回定例会(6月議会)に向けて経済建設常任委員会と生活福祉常任委員会が開かれました。
○各委員会の議題一覧(PDFファイル)
経済建設常任委員会生活福祉常任委員会○経済建設常任委員会
1. 北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区(フード特区)
昨年末に国の特区に指定され注目をフード特区ですが、3/12に特区を推進していくための組織として、北海道・江別市・札幌市・帯広市・函館市・北海道経済連合会で構成される北海道食産業総合振興機構(フード特区機構)が設立されています。
特区として既に、食品の有用性を評価するための臨床試験支援のためのコーディネーターが大学に配置されるなどの動きが出ています。
2. 市内立地企業の従業員の通勤実態調査
昨年、工業団地、RTNパーク、みらいビルなどに立地・入居している市内企業123社にアンケートを送り、88社からの回答が得られた、市内立地企業の従業員の通勤実態調査がまとまりました。
88社の従業員2144人中、正規社員の割合は69%、社員の市内居住の割合は55%、マイカー通勤の割合は86%などの結果が出ており、市への意見として、除排雪の充実、工業団地・RTNパークへの公共交通アクセス充実の要望が多く出ています。
3. 国・道の事業の進捗
国道の整備状況など個別には話題にはあがっていましたが、委員会資料としてはこの5年間で初めて出てきました。
・国道275号4車線化
新石狩大橋を含む工栄町から篠津までの国道275号を4車線化する事業です。
H20年度から事業が始まっており、H20年代後半までの事業期間が予定されています。
・国道337号(道央圏連絡道路)
美原大橋など一部開通している千歳と小樽を結ぶ高規格道路で、江別東ICから
南幌町境までは中樹林道路と呼ばれる区間となっています。
この区間はH21年度から、H30年代前半までの事業期間が予定されています。
・道道江別恵庭線4車線化(角山工区)
8丁目通りを下っていった江別インター線から国道275号までの区間です。
厚別川にかかる橋も架け替えになります。
H17年度からH31年度までの事業期間が予定されています。
・道道大麻東雁来線 4車線化
江別西ICから道道東雁来江別線へ抜けるルートです。
H20年度からH28年度までの事業期間が予定されています。
・道道江別長沼線(南大通)
上江別と東光町を結び千歳川に橋を架けるルートです。
H23年度から事業がスタートしておりH29年度完了予定です。
・江別太遊水地
千歳川の治水対策のため江別太に160haの遊水地をつくるものです。
H21年度から平成31年度までの事業期間が予定されています。
遊水地の平常時の利活用を図るための計画がH25年度に策定される予定です。
4. 町名変更
高速道路近くの大麻と野幌の間にある地域は元野幌の飛び地として残されていましたが、大麻泉町・国道12号・1番通りで囲まれた区域が地域の要望により大麻泉町に編入される方向となりました。町名地番変更は来年9月に実施予定です。
○生活福祉常任委員会
1. 市立病院
H23年度の決算概要が報告され、20数年振りに純利益を出すことが分かりました(最終予定よりも6906万円増の1382万円の純利益)。
過去とは一般会計からの繰り出し金の額が異なっているため単純には比較できませんが、ここ数年の苦境を乗り越え、公立病院として黒字化したことは非常に評価できるものです。
総合内科医の体制充実など近年の取り組みにより医師からも選ばれる病院となりつつあり、患者数増にも繋がっていると言えます。
しかしながら不良債務残高は4.7億円残っており、計画通り不良債務を減らしていけるか否かは予断を許さない状況となっています。
2. 節電対策
今夏、北海道でも電力不足が懸念されることから、国では7/23から9/7の平日午前9時から午後8時まで(8/13-8/15のお盆除く)、9/10から9/14の午後5時から午後8時までの期間、2010年(H22年)対比7%以上の節電協力を要請しています。
江別市の115の公共施設でも7/1〜9/30までの3ヵ月間、2010年(H22年)対比7%以上の節電を目指し、照明の間引きや消灯、電子機器のシャットダウンや省電力設定、空調の設定温度変更などの取り組みを行います。
猛暑だった2010年は3ヵ月間で115施設の電力使用量は620万kWhでしたが、2011年は578万kWhでした。2011年の2010年対比は既に6.7%減ですので、昨年より0.3ポイント分以上節電すれば良いことになります。
尚、電力不足の観点で言うと、ピーク電力をカットすることが問題となりますが、緊急時の対応方法については更なる検討が必要です。