江別市議会議員 岡英彦のブログ

江別市議会議員、岡英彦のブログです。
2023/5/1より4期目の任期を迎えています。
平成25年度一般会計の決算
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    平成25年度の一般会計及び各特別会計の決算審査が、10/16〜10/24にかけて決算特別委員会で行われました。

    ○一般会計決算の概要(数値は1000万円の位を四捨五入、()内は前年度比)
    ・歳入決算額429億円(7.9%増)、歳出決算額421億円(7.5%増)となりました。H24年度から大きく伸びた歳出決算額となっています。投資的経費の増加が歳出決算額増加の大きな要因です。

    ・歳入については、市の独自財源である市税と地方交付税についてみると、市税収入122億円(1.2%増)、地方交付税額107億円(0.4%減)となりました。
     また、市債発行額は投資的経費の増加により36億円(17%増)となっています。

    ・歳出については、義務的経費(人件費、社会保障に関する費用、公債費)204億円(0.6%増)、投資的経費(顔づくり、学校耐震改修、新栄団地など)56億円(64.8%増)となりました。

    ・公債費(借金)残高については、349億円(1.9%減)となっています。

    ・市の財政を表す代表的な指標は以下の通りです。
    財政力指数  0.501(0.001減)
    経常収支比率 93.8%(0.3ポイント減)
    実質公債費比率 11.7%(増減なし)
    将来負担比率 33.8%(3.8ポイント減)

    全国の人口が同規模の自治体と比較した場合江別市は、財政力指数が低い、経常収支比率が高い、実質構成比比率が高い、将来負担比率が低いという傾向があります。

    ・平成25年度の単年度でみた実質的な収支は6627万円の黒字となりました。有利な交付金措置などもあり黒字額を確保できています。貯金である財政調整基金は27億9377万円となり、3年連続の取り崩しになっています。


    ○主なトピック
    ・除排雪
     4シーズン連続で累積降雪量が6mを超える大雪となり、H25年度も除排雪の追加予算が組まれました。除排雪費は9億9326万円となり、過去最高だったH22年度の10億1078万円に迫るものとなりました。累積降雪量(680cm)、最大降雪量(141cm)ともに過去30年でトップ10に入り、自治会排雪支援事業費は過去最大になりました。

    ・顔づくり事業
     野幌駅周辺の再開発事業ですが、H25年度末までの土地区画整理事業の進捗率が事業費ベース51.3%(前年度比17.5ポイント増)、物件移転数ベースで62%(前年度比20ポイント増)となりました。H25年度の物件移転が18棟進んだことで進捗率があがっています。

    ・観光客入り込み数
     H25年度の市内10ヶ所と市内3イベントの観光客入り込み数は合計75万7184人でした。このうち36万人が野幌森林公園の観光客になっており、その他、野幌総合運動公園16万人、河川防災ステーション6万人、やきもの市5万人などとなっています。毎年増減はありますが、だいたい80万人前後となっています。

    ・えべつみらいビル
     H19年に建設されたえべつみらいビルですが、3階と4階の市の家賃負担はH19〜H25年度までで7億5267万円、家賃収入は4億7838万円、収支マイナス2億7429万円となっています。入居している企業には現在およそ700人が雇用されています。

    ・救急車到着時間
     119番の電話を受けてから現場に救急車が到着するまでの時間はH25年で平均7分43秒(前年比15秒減)でした。江別出張所の救急隊が24時間待機となったため、大きく減少しています。地区別では江別地区8分13秒、野幌地区6分40秒、大麻地区8分31秒となっています。

    ・幼稚園の入園状況
     市内に13園ある幼稚園のH25年度の入園児童数は定員2090人に対して1606人となっています。内訳は3歳児が446人、4歳児が575人、5歳児が585人となっており、年々減少傾向にあります。

    ・放課後児童クラブ入会状況
     市内に19ヶ所ある放課後児童クラブのH25年度の入会児童数は673人で、小1が266人、小2が183人、小3が135人、小4が50人、小5が24人、小6が15人となっています。前年度比18人の増加となっています。

    ・保育園
     市内13園の保育園のH25年度の入所児童数は定員1121人に対して1100人です(0歳児65人、1歳児147人、2歳児208人、3歳児194人、4歳児244人、5歳児242人)。
     厚生労働省の基準による待機児童は10月に34人、一時保育や他のサービスを利用しながら特定の保育園に空きが出るのをまっているなどとする実質的な待機児童は10月で55人となっています。

    ・生活保護
     H25年度末現在の生活保護世帯は1153世帯、1594人となっています。前年度比6世帯、46人減となっており、増加傾向から減少に転じました。世帯の内訳は、高齢世帯49.5%、母子世帯7.3%、障がい世帯9.5%、傷病世帯17.3%、その他世帯16.4%です。高齢世帯の割合が年々増加する傾向にあります。

    ・スクールソーシャルワーカー
     家庭環境が厳しい児童生徒が増えていることなどもあり、困難を抱える子どもを社会福祉的観点からサポートするための人材であるスクールソーシャルワーカーがH23年度から2名が配置されています。平成25年度は支援の対象となった児童生徒数が54名となっており、スクールソーシャルワーカーの活動への認知が広がってきたこともあり、年々増加しています。

    ・市税の収納率
     納付されるべき税金のうち、実際に納付された割合を収納率と言いますが、H25年度は95.3%となり、H19年度以降、毎年収納率が上がっています。

    ・臨時職員、非常勤職員数
     H25年度4月現在の臨時職員と非常勤職員は296人となっておりH24年度と同数です。医療職を除く市の職員数は806人となっており、昨年度より4人増えています。職員全体に占める臨時・非常勤職員の割合は26.8%になっています。

    ※ 決算特別委員会での審査を受けての本会議での議決は12月議会の初日に行われます。

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    H26年10月の各常任委員会
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       10/8と10/15に生活福祉常任委員会と総務文教常任委員会が開かれました。

      ○生活福祉常任委員会
      1. グリーンエコナジー発電所(仮称)
       環境事務所敷地内に建設される11月竣工予定のソーラー発電所です。
       事業者はノーザンフロンティアにも出資している道東電機と札幌のマルワ電子で構成されるグリーンエコナジー株式会社です。
       約20000平方メートルの敷地に5325枚の太陽光パネルを設置し、定格出力約878.625kW、年間発電量約91万kWhとなると予定されています。

      2. 待機児童解消対策事業
       今年度予算で新規に立ち上げられた事業です。年度途中に生じる待機児童対策として家庭的な保育を提供するグループ型小規模保育事業への支援を行うものです。
       家庭的保育者養成研修が実施され、これまで7名の家庭的保育者と13名の保育補助者が認定されました。10月より、学校法人江別若葉学園が元町にある元江別わかば幼稚園で、社会福祉法人英寿会があさひが丘のにあるヒルズ南大通りでそれぞれ定員10名の0〜2歳児向けの保育事業が実施されます。
       利用時間・利用料金は現行の認可保育所の基準と同じです。

      3. 白樺・若草乳児統合園の建設
       野幌住吉町に新規に建設することが決まっている白樺・若草乳児統合園ですが、10月に基本設計が終了し、来年1月までに実施設計、その後着工し、H28年度中に利用開始となる予定が示されました。建物は平屋建てで延床面積は1450平方メートル程度となります。
       0〜2歳児の定員を拡大することとし、定員を140人と変更することも示されています。また、特別保育事業として、障がい児保育事業、一時預かり事業、子育て支援センターの設置が行われる予定です。


      ○総務文教常任委員会
      1. 江別駅周辺地区土地利用検討委員会の設置
       H28年3月に江別小学校が閉校となることから、その跡地利用について学識経験者・自治会・経済団体・市民団体などからの推薦者12名による江別駅周辺地区土地利用検討委員会が設置されることとなりました。
       検討委員会では、江小跡地の利活用に加えて、江別駅周辺地区の土地利用や活性化についても協議が行われる予定です。11月に検討委員会が立ち上げられ、H27年3月までに江小跡地の利活用についての方針を取りまとめ、H28年度に江別駅周辺地域の活性化についての検討が行われます。

      2. 市民参加条例の制定
       8月に35名の市民が参加してのワークショップが開催され、市民参加を進めるにあたって情報提供のあり方が課題であるなどが記載された報告書がまとめられました。今後、11月に市民参加条例制定委員会が設置され、H26年度中に条例案の取りまとめが行われる予定です。

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