6/17に4年半ぶり29回目となる一般質問を行いました。
議事録を見てもらう方がニュアンスを掴めると思いますので議会の議事録よりご確認ください。
また、約1年間は議会のインターネット中継の録画をYoutubeからご覧いただけます。
1. 江別とはいかなるまちなのか
岡:ここ数年の社会増の動きなどを見ると、江別は札幌圏の中の良好な住宅街として持続していく方向が見えたと思うが、江別のまちの特性をどのようにお考えか?
市長:えべつ未来づくりビジョンでは、江別市が持つ特性について整理する中で、工業や商業など産業活性化の視点からは、大消費地の札幌市と隣接している点、さらには道内主要都市と結ばれた幹線道路に着目し、産業活性化の拠点としての潜在能力を挙げております。さらに、住宅という視点からは、交通利便性のほか、周辺部には北海道立自然公園野幌森林公園や農地など、豊かな自然が広がっており、緑に囲まれた住環境があることを示しております。
これらの特色は江別の大変大きな特色であると思っておりまして、札幌市に非常に近いということや、近隣に自然や農地など、すばらしい環境があるということなどを含めたまちづくりを進めるべきだと思っております。
岡:最近の人口の社会増の要因は何か?
企画政策部長:当市における人口増の要因につきましては、江別の顔づくり事業においてJR野幌駅周辺の整備を進めたほか、企業誘致による雇用の創出や人材育成支援、保育の定員拡大や保育料の独自軽減などに取り組み、就労と子育ての両立支援などの人口減少対策の取り組みのほか、札幌市に隣接するという交通の利便性や豊かな自然環境といった当市の持つ魅力について、シティプロモートを通じて多くの方に改めて認識いただけたことなどにより、大型の宅地開発につながったものと考えております。
岡:単なる住宅地ではない江別の魅力は食と農だと考えるがいかがお考えか?
市長:ここ数年で多くの方の食に対する認識の醸成が大きく進展していると思っております。市内のさまざまな店舗で市内の農業者の農産物を販売していただくと、そこに食に対するさまざまな農家の方の思いが含まれておりますので、そのことがさらに江別に来て江別の産品を食べようと、そして、江別に触れようという思いになっていただけるものと考えておりまして、これらの流れが徐々にできつつあると思っております。ぜひ、この流れを大事にして次の対応に進めていくことができれば、江別のファンがまたふえるのではないかと思っております。
2. 市立病院の経営について
岡:経営状態悪化の本質的原因をどのようにお考えか?
市長;市立病院は、採算性の低い診療機能を担うことが求められていることや、診療報酬制度の改正等に合わせて速やかに給与改正や組織変更を行うことが難しいこと、病院運営に専門的知識を有する人材が不足していることなど、一般的に公立病院に共通するさまざまな問題があるものと認識しております。
中でも、医師の都市部への偏在が進む中、医師招聘が大きな問題と考えております。現在の市立病院の経営状況が悪化した最大の原因は、診療の基本となる内科系診療科の医師招聘が進んでいないことであると考えております。
経営の責任または人事管理も含めたさまざまな管理運営の責任にどう対応するかというのは、大変な課題でございまして、今後の我々としては、反省をしながら対策を進めていかなければならない、大きな宿題であろうと思っております。
岡:今後の市立病院のあり方の検討方法は?
病院事務長:市立病院の地域医療における役割や経営安定化に向けた検討を行うため、市民、医療関係者、市内団体など、幅広い意見をもとに検討する外部委員会を設けたいと考えており、運営に当たっては、市立病院に求められる役割や診療体制、必要とされる医療を継続的に提供するための経営安定化策などの諮問事項について御審議いただき、最終的に提言等を取りまとめていただきたいと考えております。
岡:今年度の収益不足への対応方法は?
4月の実績に基づく診療収入は、御指摘のとおり予定より減っております。しかし、今、医師招聘に向けて最善の努力をしておりますので、その対応につきましては、いましばらくお時間をいただきたいと思っております。現時点でいつごろまでに、どういう形でお示しするかということはお答えできませんが、早急に示せるような努力をしてまいりたいと考えております。